2013年8月アーカイブ

国際結婚と主体性

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国際結婚でうまくいかなくなるパターンの一つが、無理に結婚相手の文化に同化しようとすることです。

相手の考えや文化を批判的に受け止めることをせず、自分にとってどのような意味を持っているのかという検証をしないまま、相手に同調すると、ストレスやひずみを生みやすくなります。

それまで持ち続けてきた文化や価値を検証することなく、異文化に埋没することは、本来的な意味で自分を守ったことにはなりません。

自分の主体性を守ろうと、ひとまず相手に同調して相手との緊張を回避することは、意に反して、自分の立場を失わせる結果となるのです。

人の考えや態度、行動は不変のものではなく、状況によって変化していくものであることは言うまでもありません。

創造的に個別的に生きるということは、直面する外界の変化を受け入れ、新しい行動の在り方をつくり出していく能力にかかっています。

しかし、判断を避けて相手に同調すると、その結果として、それまで守り、これからも守り続けたいと本人が思っていた自分の主体性を失ってしまうことになることがあるということは、国際化が進む今、真剣に考えたいことです。

国際結婚では、自分の文化を相手に理解してもらうこともたいへん重要なのです。


国際結婚でお相手とトラブったときに、自己防衛が違った形で表れると、充分な判断をせず、相手と同じになろうとする行動を取ることがあります。

自他を区別することなく相手に同調するということです。

その時の他者とは力がある者、豊かな者、優れていると思われる者などが多いようです。

これまで、持ち続け、信じてきた考えに固執すると、相手との間に緊張が高まります。

自分の側に確固とした自信と見通しがある時は、その緊張に耐えることができますが、これ以上、自分の考えを主張すると、相手との間に強い緊張が起きて、その緊張に自分は耐えられないだろうと考えることがあります。

そのことは、経験の積み重ねによる知恵が働いているからなのかもしれません。

あまり自分にこだわると、相手から攻撃されるということを気遣ってのことでしょう。

物理的にしろ精神的にしろ、相手から攻撃されると自分の主体性が危険にさらされるので、ここはひとまず相手に同調しておこうという心理状態です。

そこで、自分の考えを抑えておいて、相手の考えに同調します。

同調することによって、相手との間に起こっている緊張と対立の事態を緩和しようとする心理的な働きです。