儀式や礼法は、宗教の違いによって(無宗教の場合を含めて)、いちじるしい違いがありますが、それらのどれにも共通していることが一つだけあります。

それは、その結婚式が、結婚式の当事者である男女双方(新郎・新婦)の完全な合意にもとついてなされるものであるとの確認のもとに行なわれるということです。

(ここで、〈完全な合意〉というのは、相互の深い愛と理解から生まれるものであることはいうまでもありません。)

このことは、〈婚姻は両性の合意のみに基いて成立>するという憲法の精神にも添うもので、極端にいえば、結婚は、当事者である男女双方の完全な合意さえあれば、式をあげず、披露宴をしなくても、立派に成立するわけです。

現に、世間には、「費用がない」という理由からだけではなしに、「式や披露宴に多額の費用をかけるより、新居を整えた方がよい」とか「結婚は、当人たちの問題で、他人にひけらかす性質のものではない」などいう考え方から、二人だけで、あるいは親兄弟やごく親しい知友だけの立合のもとで式をあげ、幸福な家庭を築いている人たちも少なくありません。

それなのに、なぜ、まだ多くの人たちが、多額の費用をかけて、神前や人前で式をあげ、盛太な披露宴を開こうとするのかといえば、やはり、一生に一度のことだから、世間のしきたりどおり、神聖なものや知友たちの前で、永劫に変わるまいとの誓いを立て、できるだけ多くの人の祝福を受けて、結婚生活にはいった方がよいという考えからだといってよいでしょう。

みなさんも、この点を正しく理解されて、おたがいに愛しあえるよい伴侶を得て、幸福な結婚生活にはいられるよう祈ってやみません。

結婚通知はどう書くか

結婚披露宴に招待できなかった知友には、結婚通知状を出します。

結婚はしたが、披露宴をひらかなかった場合も同様です。

はがきを印刷する場合は、式をあげる前から頼んでおいて、新婚旅行から帰ってきたら、すぐにも出すようにします。

次は、結婚通知の一例を紹介します。


啓上 菊花薫る好い季節となりました。

みなさまにはいよいよご清適のこととお慶び申しあげます。

さて、私ども両人は、本月十五日、○○先生ご夫妻のご媒酌によって結婚し、下記にささやかな新居を構えました。

両人とも、ご承知のとおりの未熟者ですが、たがいに力を合わせて、明かるい家庭を築いてまいりたいと存じております。

どうぞ、今後ともいっそうのご厚誼を賜わりますようお願い申しあげます。

略儀ながら、ご挨拶まで。 

敬具

平成××年××月××日
○○県○○市○○町○○番地
大田太郎・京子(旧姓 小田)



お返しに添える礼状・披露宴出席者への礼状の例文を紹介します。

■お返しに添える礼状(一例)
拝啓 皆さまには、ますますご清栄のこととお喜び申しあげます。

さて、私どもの結婚に際しましては、ご丁重なお祝辞をいただき、そのうえ、お心のこもったお祝い品をお贈りくださいまして、まことにありがとうございました。

なにぶんにも、ささやかな新家庭で、諸事足らわぬなかに、まことに重宝な物をいただき、さっそく愛用させていただいております。

つきましては、本日、内祝いのしるしとして、心ばかりの品、○○デパートより配送申しあげました。

ご笑納いただければ、しあわせに存じます。

末筆ながら、今後ともよろしくご厚誼を賜わりますようお願い申しあげます。

まずは、お礼かたがたご挨拶まで。

敬具

■披露宴出席者への礼状(一例)
また、結婚披露宴に出席してくれた人たちへも新居の通知を兼ねて礼状を出します。

次はその例文を紹介します。

啓上 爽秋の候、いよいよご清適のこととお喜び申しあげます。

このたびの私どもの結婚にあたりましては、ひとかたならぬご芳情を賜わり、まことにありがとうございました。

おかげで、昨日、無事、新婚旅行を終えまして、表記の新居にはいりました。

至らぬ二人ですが、これからは、たがいに力を合わせ、足らわぬところを補いあって明るい家庭を築いていきたいと思っております。
どうぞこののちともによろしくご指導を賜わりますようお願い申しあげます。

略儀ながら、ご挨拶まで。

敬具


媒酌人は、たとえ当日だけの立会人であろうと、ふだんつき合いもあり信頼のおける人に依頼することが望ましい。

そういう条件を満たす人として、挙式当日の媒酌人を上司に依頼するケースは少なくない。

しかし、媒酌人の選定・依頼は、思いのほかむずかしい面があるもの。

無思慮に依頼すると、ときには同僚の反目をかったり、依頼した上司に迷惑をかけることにもなる。

現在の直属上司をさしおいた形で、昔の上司に依頼したり、日ごろ面倒をみてくれている上司を素通りして、コネのある重役に依頼したり、というようなやり方は、やはりその後の人間関係をむずかしいものにしかねない。

どうしても直属上司以外に依頼する根拠があれば、直属上司に相談をもちかけるという形で、根回しをする必要がある。

取引先の親しい人に依頼したい場合も同様である。

また、課長など中堅管理職の上司に依頼したときに、「部長にお願いしたほうがよいのでは」という返事が返ってくるかもしれない。
それは、多くは社内の人間関係のバランスを考慮してのことと考えられる。

その場合はムリじいせず、話を聞いたうえで納得したら、橋渡しを依頼してもよかろう。

いずれにせよ、職場の上司に媒酌人を依頼するにあたっては、社内状況をよく見きわめ、手順をきちんとふむ必要があることを忘れないこと。

軽い気持ちでうっかり依頼して、上司の顔をつぶすことになってしまった、というようなことがあってはならない。

また、上司に媒酌人をお願いしたり、上司の仲介で結婚が決まったりしたときなどにも、、職場と私事のけじめはつけること。

職場内で挙式の打ち合わせをするなどは慎まなければならない。

結婚はだれにもうれしいことだから気持ちが舞い上がるのはムりもないが、だからこそ、平素以上に公私混同しないよう心がけたいものである。



結婚相談所
■職場の慶弔に関しては
社内に慶弔規定があり、事務的に処理されるのが普通である。

また、それとは別に、結婚祝い、香典、見舞い金などについて、各部署ごとに簡単な規定を設けていることもある。

この場合は、(1)慶弔金として毎月一定額を積み立てる、(2)慶弔ごとに集める金額を決めてある、(3)各自の判断に基づく、のいずれかを選ぶことになる。

つき合いの範囲は、会社の規模や慣習により異なるが、原則的には、同じ部課内に限ってよいだろう。

もちろん、二十人以下の職場であれば、社員全員となろう。

つまり、いつも、顔を合わせて仕事をしている人の範囲と考えればよいわけだ。

この範囲を超える人については、一般の知人同様、つき合いの深さで決める。

お祝い金の額は、同僚とレベルを合わせること。

若い社員は上司より多い金額を包まないのが礼儀である。

なお、管理職であれば、部下の慶弔に際して、ポケットマネーから祝い金や見舞い金、香典などを出すこともある。

その場合、常に、どの部課員に対しても、金額を公平にすることが大切。



■業務上のスケジュールを無視しない
結婚が私事である以上、業務上のスケジュールを無視して挙式のスケジュールを決めるわけにはいかない。

所属部署が多忙な時期に、挙式、新婚旅行のための休暇をとれば、同僚に迷惑をかけることになろう。

披露宴に招待するにしても、同僚たちの都合のやりくりもたいへんになろう。

可能なかぎり業務に支障をきたさないような挙式スケジュールを立てたいものである。



国際結婚
■結婚が決まったら
結婚は本人にとっては一生の大事に違いないが、あくまで私的な慶事である。

その準備はなにかとあわただしいものだが、業務に支障をきたすことのないような配慮が必要である。

いかなる場合も、公私のけじめをつけるのはビジネスマンの心得のうちである。

取引先関係者はいうまでもなく、社内の同僚にも必要以上にふれ回らないこと。

特に、下請け業者や、得意先の担当者への伝え方には慎重を要する。

個人的な事情で迷感をかけることにもなりかねないからだ。

まず上司とか会社の人事部などへ報告し、然るべき手続きをとることが第一だろう。

一定の手順をふめば、それによっておのずと職場内に伝わり、自分自身でいちいちふれまわる必要がなくなるものである。



■上司への報告
短期間とはいえ、まとめて会社を休むわけだから、業務進行上の配慮が必要になり、職場結婚であれば人事上の配慮も必要になるので報告は早めにする。

また、そうした業務上の問題以外にも、上司への配慮という点でも報告は早いほうがいい。

部署の人間が全員知っているのに、直属上司だけが知らなかったというような事態は、避けたい。

プライベートなこととはいえ、人間関係が気まずいものになりかねない。

職場結婚の場合には、いっそうこうした配慮が必要となる。



■結婚した旨の届出
総務部・人事部など規定の部署へ、定められた用紙(書式)で届けを提出する。

これを行わないと、社内の慶弔規定による、結婚祝い金や、扶養家族手当の支給がされなかったり、遅れたりする。

また健康保険証の記載事項の変更などの手続きも忘れないようにする。



シニア結婚
■披露宴への出席の依頼を受けたら
披露宴への出席の依頼を受けたら、事情の許すかぎり快く応じたい。

口頭による招待に口頭で返事をする場合も少なくないが、招待状が送られてきたら、あらためて返信の形で返事をする。

出欠の整理は本人が行っているとは限らないし、本人に口頭で返事をしただけでは間達いも起こりやすいからだ。



■同僚としての心得
披露宴の手伝いなど協力を
披露宴の世話係やスピーチを頼まれたら、よほどの理由がないかぎり快く引き受けたい。

できる形で宴のスムーズな進行を助けたり、雰囲気を盛り上げるために協力を惜しまない。

同僚として披露宴に出席する場合も、単なる招待客としておさまっているだけでなく、いつでも宴の進行の協力者になれる心構えをもちたい。

プログラムに穴があきそうなとき、時間つなぎがほしいときなど、気楽に頼める人がいることは、司会者にとっても心強いもの。



■媒酌人を依頼された場合
立場を自覚して
部下から媒酌人を依頼されたからといって、無造作に引き受けていいというものではない。

特に、直属上司だからという理由で課長クラスが依頼された場合などは、組織人としての事情を考慮する必要がある。

社内に、媒酌人として、よりふさわしい人物がほかにいるかもしれないのだ。

ときには、その人物に橋渡しをする役割を果たす必要もあろう。

自分が引き受けることに問題があると判断したら、依頼者に再考を促してもよかろう。

もちろん、引き受けることに問題がなければ快く承諾したい。

また、支障があっても、本人がどうしても、ということだったら、きちんと根回しをしたうえで引き受けるようにする。

なお、これは部下に限ったことではないが、当人が評価できる人物だと思えないときは、媒酌人を引き受けるべきではない。

本人を傷つけない理由をつけて断るようにする。



国際結婚
■ビジネスマンとして祝う場合

ビジネスマンとして祝う場合も、私的に祝う場合も、基本に変わりはない。

上司、先輩、同僚、後輩、いずれの場合も話を耳にしたら、なんらかのお祝いをするのが自然だろう。

しかし、相手が同じ部課の社員の場合は、お祝いの個人プレーは慎み、その職場の慣習に従うことが大切である。

披露宴に招待された場合は、身内に準じる立場で臨む心配りがほしい。

結婚はあくまで私事ではあるが、職場という組織の中にいるビジネスマンとしては、そのルールの中で自分の気持ちを表すという配慮も必要なのである。



■同僚との足並みを乱さない
特に親しい間柄で、個人として祝う場合もあろう。

ただ、部課内で共同で祝う負担金があるときは、その分を負担したうえで別に行うようにする。

祝いの金品は、目立たないように贈りたい。

品物であれば、デパートの託送などを利用し、自宅へ送るようにする。

個人で同僚や後輩にお祝いを贈る場合は、高額すぎる品にすると、かえって相手に負担をかけることになりかねない。

手ごろな金額で、相手に喜んでもらえる品を贈りたいときは、グループで贈るようにするといい。

代表が「みんなで出し合うので予算はこれくらいだが、何か欲しいものは」と尋ねてもかまわない。

個人にはいいづらくても、共同でということであれば、相手も希望をいいやすくなろう。

直属上司や先輩株の部課員が音頭をとるようにすれば、スムーズにゆくだろう。



熟年結婚
■祝いのお返し

贈られたものの「半返し」が目安。

披露宴に招待できなかった人、招待したが都合で出席できなかった人からもらったお祝いに対して、もらった金品の半額程度の品物を贈る。

お返しの品は紅白の砂糖、石けん、タオル、陶器などがよく選ばれるようだが、現在では特に決まりがあるわけではない。

相手との関係を考慮に入れて、役に立つもの、新カップルの個性が出たものを選びたい。

時期は、挙式後一か月を限度とし、なるべく早くすませるようにする。

包みには紅白の水引をかけ、表書きは「内祝」または「寿」にして、下段に夫婦の名前を並べて書く。

できれば先方に持参して直接渡したいが、最近では、デパートなどから託送している場合が多いようである。



■諸届の提出

婚姻届、住民登録はできるだけ早く

挙式前にすませてなかったら、婚姻届の提出や住民登録の手続きを速やかに行いたい。

婚姻届には成人の証人が二人(家族でも友人でもかまわない)の署名と捺印が必要である。

印鑑は夫婦、証人それぞれが異なる印鑑を使用しなければならない。


結婚通知状は、挙式から一か月以内に出す。

結婚の通知状は、披露宴に出席してくれた人、および人数の関係で招待できなかった人に、結婚の報告をし、指導、支援を依頼するとともに、新居の住所を知らせることを目的とするものである。

友人、知人、恩師、先輩、親類など、できるだけ多くの人に出すようにする。

発送する時期は、挙式から一か月以内。

披露宴の招待状の印刷と同時に発注しておけば、新婚旅行から帰ってすぐに発送にとりかかれて便利である。


■結婚通知状の例?

謹啓 秋色いよいよ濃くなり、皆様にはお変わりなくご健勝のことと存じます。

さて、私たち二人は九月十五日、○○××・△△様ご夫妻のご媒酌で結婚式を挙げ、左記の住所にて、新生活を始めることとなりました。

なにぶんにも未熟者同士のこと、今後とも皆様のご指導を仰ぎたいと存じます。

今までと変わらぬご厚情をお寄せくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

敬具

平成○年十月一日
○○県○○市○町○丁目○番□□××・△△(旧姓○○)



■結婚通知状の例?

結婚しました!
前略 □□××と○○△△は、9月15日に姓がひとつになりました。

お互いに足りないところは補い合い、よいところを強調しつつ、うまくやっていこうと思っていますが、なにぶん皆様よくご存じの、ウッカリ男とノンビリ女。

硬軟とりまぜて、よろしくお願いいたします。

お近くまでおいでの節は、ぜひお立ち寄りください。

駅前まで送迎用の自転車が発進いたします。


余白には自筆で、旅行中の感想や、新居へ招待したい旨を書き添えれば、心のこもったものになる。




結婚相談所 20代

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