2017年12月アーカイブ

■標準的な披露宴進行の一例
結婚式は神式、教会式、仏式、簡素化、自宅での三三九度といろいろですが、披露宴のほうは洋式、和式、お茶の会、中国式と呼び方は違っても、概して順序や内容が変わらないようです。

1、開会の辞
2、媒酌人の新郎、新婦紹介
3、主賓の祝辞
4、乾杯属
ウエディング・ケーキのナイフ入れお色直し
祝宴の開始
スピーチ、歌、余興
祝電の披露
両親の謝辞
引き出物の配布
お開き(来賓退場、仲人見送り)新婚旅行出発


■来賓の受付、出迎え
受付 - 招待状に記した定刻の一時間前、受付の用意にかかり、三十分前には、受付を開始します。

受付係は来賓の名まえを聞いて、名簿にしるしをつけ、席次札を渡し、待合室に案内するのですが、サイン帳に署名してもらうときは、その場でしてもらうほうが簡単(よく宴の半ばにサイン帳がまわってくることがある)です。

出迎え - 定刻になりますと、会場係の知らせによって、来賓の入場ですが、新郎、新婦、媒酌人夫妻、両家の父母は宴会場入口の金屏風の前に一列にならんで出迎えます。

これはホテルなどで行なう場合だけでなく、お茶の会でも洋式ですと出迎えることが多い。


■嫁ぬすみ、いいなずけ、かけ落ち
・嫁ぬすみ - 男女二人のみではなく、男のがわには若人仲間のうしろ立てがあり、そのうちの二、三人が娘をかつぐ直接の下手人になります。

ぬすみおえたら、嫁の家に通告しますと、親はその労をねぎらい、娘がぬすまれたことを世間に吹聴し、これで結婚が成立します。

奪略婚です。

・いいなずけ - 双方の親の合意で、幼少のころから婚約をむすんでおくこと、またはその当人同志のことですが、語源的には三の姫(三番目のお姫さま)とか、権次郎の末娘とかというふうに、まだ名まえもついていない幼女へ、婚約のしるしとして、言名をつける(呼び名を贈る)ことです。

・かけ落ち - 互いに思いあい、愛し想っている男女が、しめし合わせて、ひそかに他郷に逃亡することですが、実際問題としては、オバさんの家あたりに、かけ込むことによって、既定の事実として婚姻の運びになります。


■荷物送りの宰領と荷物目録
荷物送りは、なるべく午前中に着くように考えて、当日は仲人、宰領の方にはお祝い酒を出し、宰領には荷物と目録を照合して、"本日はご多忙中をご苦労さまです。

目録のとおり先方におとどけくださいますよう、よろしくお願い申します。"と挨拶して鍵を渡します。

荷物目録は、使者から使者に渡すという意味で、差出人もあて名も書きません。

一枚の奉書に主だった品目を認め、端からくるくる巻きにし、同じ奉書で包み、表に上と書きます。

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