2017年10月アーカイブ

■挙式の間の飾りつけ
挙式の間は、その家のいちばんりっぱな座敷がつかわれたり、奥まった部屋が用いられたり、仏壇の前で行なわれたりで、一概にいえません。

そのほか式場の準備には、やれ小笠原流の、何流のと、さまざま流派もありますが、そういうことにこだわらず、ごくふつうの飾り方をのべますと、床の間のある部屋ならば、正面にイザナギ、イザナミの二神の軸をかけます。

イザナギノミコトが天神の命をうけて、配偶女神のイザナミノミコトと共に、わが国土を経営し、諸神を生んで山海、草木を分掌されたことはご存じでしょう。

ただし、この二神の代わりとしては、天照皇太神宮でも、下っては氏神さまでもよく、さらに略しては松竹梅などの軸でもかまいませんが、そのさい風鎮(掛物の軸の両端にかける重し)は、かけないのが昔からのしきたりです。

なお、島台(蓬莱山をまねた飾り物)があ、ったら、その前に飾ります。

■結婚式の中心はキス象徴の杯事
いわゆる杯事はキスのシンボルとして、結婚式の中心をなすもので、伝統的には夫婦の杯、親子の杯、親類振舞の杯(披露宴)と、三つの式を行なうのが正式です。
■式前の準備、バージンロード
教会では結婚式挙行の申し入れを受けますと、何さんと何嬢が何月何日、結婚するむね週報などで予告し、当日は、祭壇は清楚な花で飾られ、バージンロードが敷かれます。

ただし、祭壇を花で飾るのはカトリックで、プロテスタントでは祭壇を設けません。

また、バージンロードは処女通路で、正面(祭壇)への二本の通路に、敷かれる白い布がそれで、入口はリボンや花で飾り、新郎新婦と媒酌人以外には、通ってはいけないことになっています。

二本の通路をはさんで正面に向かって右側が新郎側席、左が新婦側席で、その両側は右が男の信者席、左が女の信者席とします。

これらの式前の準備は、教会によっては人手が不足しているところもあるでしょうから、自分たちの責任で行なわなければならない場合もあるかもしれません。

このへんのことは、よく牧師さんと打ち合わせておくことが必要でしょう。


■キリスト教による結婚式次第
近親、男女の信者などが先に着席、司会者が入堂して祭壇の前に立ちますと、オルガンによる重厚壮麗な結婚行進曲の前奏に、先頭に花嫁、つづいて指輪持ち、そのあとに証人(仲人が信者なら仲人が結婚証人になる)に伴われてつづき、新婦は女証人(前同)につきそわれて、入堂します。

そして、正面前の右側の席に新郎とその証人、左側の席に新郎とその証人が起立しますと、親族席、信者席の一同は起立します。

新郎はモーニング、新婦はウエディング・ドレスで、頭には純白のべールをかぶり、髪にオレンジの花飾りを巻き、手には白の花束をもちます。

カトリックではここで新郎も新婦も祭壇にひざまづき、参列者たちもその場にひざまつくのですが、プロテスタントではそれをやらず、式辞、讃美歌、聖書朗読、祈祷、誓約、宣言、祝祷などと進行、カトリックならばミサが加えられるのが一般です。

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