2018年1月アーカイブ

■主賓のはなむけの言葉例
主賓(いちばんたいせつな客)の祝辞のサンプルも、これまた家庭での披露宴でのべておいたところです。

が、ホテルなどの披露宴の席では、何か一言、はなむけの言葉をのべるのが、主賓として、先輩としてのしきたりとなっています。

「・・・ところで、テーブルには、美しいバラの花がかざられてあります。

このホテルの庭にもいまを盛りと咲ききそっています。

取りも直さず新夫婦の前途を、象徴しているといってよいと思いますが、結婚はおめでたいものであり、人生の花でありますと同時に、だれもが申しますとおりに、その行くては、往々にして風雨や霜雪に出あうものであることも、あらかじめ覚悟しておかなければなりません。

しあわせいっぱいのお二人に、こんなことをいうのはどうかと思うが、そうしたときこそ、夫婦が手をとりあい、忍耐と勇気をもって進むことが・・・」


■乾杯から祝宴にはいるまで
「暦越ではございますが、司会のかたのご指名によりまして・・・」

と、副賓の音頭で、全員起立のうえ、新郎、新婦の前途を祝した乾杯がすみますと、司会者は、

「それでは、これから新郎、新婦がウエディング・ケーキにナイフを入れます。

みなさま、どうぞ拍手でご祝福願います」

この声のもと、立ち上がった新郎、新婦は、新郎の手が紅白のリボンに飾られた銀のナイフをもった新婦の手に、そっと添えたまる、三段重ねのウエディング・ケーキに、ナイフを入れます。

と、いっせいに拍手がわき起こり、ケーキはそのまま運ばれ、オードブルが順に配られます。

「では、これより新婦のお色直しでございますので、拍手でお送りお願いし、祝宴にはいりたいと存じます。

おもてなしとてもございませんが、ゆっくりおすごしくだされば幸いです」

■披露宴の口火を切る司会者
来賓を迎えおわり、新郎、新婦が媒酌人の先導で入場すると、司会者はロ火を切ります。

「ただいま新郎、新婦の入場でございます。みなさま、拍手をお願いします」

そして、新郎、新婦が着席しますと、式次第のメモを片手に、

「みなさま、たいへんお待たせいたしました。本日は御多忙のなかをご来駕を賜わりまして、まことにありがとうございました。

当人たちになりかわりまして、あつくお礼を申しあげます。

それではただいまから、奈良岡、星ご両家(あるいは新郎、新婦の姓名)のご結婚ご披露の祝宴を開かせていただきます。

開宴にあたりまして、このおめでたいご結婚に、ご媒酌の労をお執りくださいました××会社支店営業課長堀野良三様に、ご挨拶(ご両家ならびに新郎、新婦めご紹介)をお願い申しあげます」

■新夫婦を紹介するポイント
司会者の紹介で、媒酌人は媒酌人夫人と共に起立し、新郎、新婦、両家の両親も起立します。

媒酌人の挨拶は、新夫婦の紹介をかねると同時に、出席者への感謝であり、両家を祝福したものであり、両人の将来を列席者にお願いし、両人への希望(はなむけ)のことばでなければなりません。

いいかえれば、これらのポイントは、どれをいい忘れてもいけないわけです。

「ご媒酌人堀野様に、有意義なご挨拶をいただきました。

引き続きまして、きょうの晴れの宴席へ、ご来駕たまわりましたかたがたに、祝辞をお願いいたしたいと存じます。

まず新郎の勤務先支店長笹川周一氏にお願いいたします」

と、司会者は、媒酌人の挨拶がおわると立って礼をのべ、次に主賓の祝辞を求めます。

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