結婚の意義から、結婚にまつわる慣習・儀式・礼法など

儀式や礼法は、宗教の違いによって(無宗教の場合を含めて)、いちじるしい違いがありますが、それらのどれにも共通していることが一つだけあります。

それは、その結婚式が、結婚式の当事者である男女双方(新郎・新婦)の完全な合意にもとついてなされるものであるとの確認のもとに行なわれるということです。

(ここで、〈完全な合意〉というのは、相互の深い愛と理解から生まれるものであることはいうまでもありません。)

このことは、〈婚姻は両性の合意のみに基いて成立>するという憲法の精神にも添うもので、極端にいえば、結婚は、当事者である男女双方の完全な合意さえあれば、式をあげず、披露宴をしなくても、立派に成立するわけです。

現に、世間には、「費用がない」という理由からだけではなしに、「式や披露宴に多額の費用をかけるより、新居を整えた方がよい」とか「結婚は、当人たちの問題で、他人にひけらかす性質のものではない」などいう考え方から、二人だけで、あるいは親兄弟やごく親しい知友だけの立合のもとで式をあげ、幸福な家庭を築いている人たちも少なくありません。

それなのに、なぜ、まだ多くの人たちが、多額の費用をかけて、神前や人前で式をあげ、盛太な披露宴を開こうとするのかといえば、やはり、一生に一度のことだから、世間のしきたりどおり、神聖なものや知友たちの前で、永劫に変わるまいとの誓いを立て、できるだけ多くの人の祝福を受けて、結婚生活にはいった方がよいという考えからだといってよいでしょう。

みなさんも、この点を正しく理解されて、おたがいに愛しあえるよい伴侶を得て、幸福な結婚生活にはいられるよう祈ってやみません。

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このページは、-が2019年1月15日 13:46に書いたブログ記事です。

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