結婚式のスピーチの例(1)

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この度は、都築、国枝ご両家の結婚披露宴にお招きいただきまして、まことに光栄に存じます。

謹んでご両家にお祝いを申し上げます。

ただいまのご紹介にありましたように、新郎の都築君は、私の元で主に航空機の制御システムに関する研究をしております。

都築君の地道な仕事ぶりには定評があり、数々の優れた功績もございます。

現在は仕事のかたわらに、いろいろな資格を取るための勉強もしていると伺っております。

まことに勉強熱心で、頼もしい限りでございます。

本日は、結婚と研究の共通点といったお話をしてみたいと思います。

少々堅いお話で退屈かとは思いますが、お許しください。

研究というのは大体が単調な作業の繰り返しです。

実験をして数値を調べ、データをとり、結論を導き出す。

じつに変化のない毎日だとお思いの方も多いのではないでしょうか。

ところが、私はこれが楽しくてしょうがありません。

といいますのは、数値やデータにも、毎日何らかの変化があり、いつもいつも同じというわ

けではないからです。

そして、時々、予想もしない問題が起きたりする。

そこで我々は、全力を挙げて取り組むことになるわけです。

結婚も同じだと思います。

単調に見える生活の中にも、日々さまざまな変化があり、いろいろな問題もある。

事実、私の場合もそうでした。

毎日の成果をコツコッ積み上げて、永い年月をかけたあとにはじめて結論が出るところは、研究も結婚もそっくりではないかと思われます。

夫婦もまた、問題にあった時には二人で協力し合い、全力で解決してゆく姿勢が大切です。

幸い、都築君は仕事上の難問解決のプロです。

新婦のあや子さんには、今後は彼のよきパートナーとして、内助の功をつくしていただきたいと思います。

さて、都築君にもお願いがあります。

どうも我々は「三度の飯より研究」ばかり、とかく仕事に夢中になり過ぎて、家庭をかえりみない傾向があります。

これではいけません。

そこで都築君には、家庭も仕事も、両方とも大切にしていただきたい。

幸福作りのための技術もおおいに研究されて、存分に新生活に生かしていただきたいと願う次第であります。

つまらない話で失礼いたしました。

新郎新婦の幾久しきお幸せと、ご両家のご繁栄をお祈りいたしまして、私のご挨拶とさせていただきます。


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このページは、-が2015年6月28日 13:03に書いたブログ記事です。

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