「自信」と「誇り」の回復は出生率を向上させる?

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衝撃的な少子化データが発表され、メディアが大きく取り上げたことにより、この「なぜ?」に関して多くの識者の分析が紙面に紹介された。

女性の社会進出、高学歴化、少子化対策の遅れなど、それぞれの見解は傾聴に値するものも多かったが、総じて重要な点が一つ抜けていた。

それは「産む気になれない」という精神的な問題を重要視した意見がどういうわけか少なかったことである。

"子どもを産む"ということは、単に保育所を増やせば解決するという物理的な問題ではない。

心に不安のある人は子どもを産まない。

将来に希望を持てない人も子どもを産まない。

自信のない人、誇りを持てない人も子どもは産まないのである。

高校生を対象にした調査であるが、米国、中国と比べてあまりにも日本人の気分は停滞している。

70%以上が自分をダメな人間だと思い、60%以上が自信がなく、50%以上が誇りを持てないと答えている国の国民が、なぜ子どもを産むだろうか。

国は総力をあげて若者たちに「自信」と「誇り」を取り戻させねばならない。

「自信」と「誇り」の回復は必ずや出生率を向上させるだろう。

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